2024年3月13日水曜日

孫子を英訳 はじめに

はじめに
孫子の兵法を英訳することに取り組んでみたいと思う。
孫子は世界的に読まれていて、英訳もされている。
読んでみて思うに、英文が難し過ぎる様に思っていた。
なぜ難しくなるのか。
やはり理解するのに苦労しているからであろうと思う。
彼らは英語のネイティブでありながら、かなり日本語か中国語を勉強している。
訳をした人の経歴を見ると相当な方である。
孫子、というか、中国古典、漢文は確かに難しい。
ただ、漢文自体は非常に簡素、簡潔である。
私は孫子の英語訳を読みながら、いつも「もっと簡単な英語で書けないものか」と常々思っていた。
我々日本人は、この難しい孫子のみならず中国古典を漢文、というか、読み下し文で日本語で読めるのである。
これはすごいアドバンテージであると思う。
私は漢文の簡潔な文体を踏まえつつ、あまり自分の解釈を加えずに訳すことを心がけた。
そのためには、漢文の書き下し文を、簡潔な日本語に訳さないとならない。
これが一番大事で、一番困難な作業であった。
孫子は漢文で何度も読んでみたし、日本語の注釈書も読んでみた。
しかし、どうもピンと来なかった。
この英訳の作業を通じて、やっと孫子が分かって来る様な気がしている。
 やってみると英訳は大変である。
 だが、分かる、ということは素晴らしいことであると思った。
それを皆様にもお伝えしたくこのブログを書いていくこととする。
(令和6年3月14日)
孫子は荻生徂徠の記したものを読んだ。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿

武士道 新渡戸稲造 文語文に慣れてきた

  今、新渡戸稲造の武士道を読んでいるが、かなり難しい英語である。 何しろ、概念として説明するのが難しい武士道をあえて説明しているのだから難しい文章になるのは仕方があるまい。     この英文を読むにあたり、私は二つの日本語訳を用意した。  矢内原氏のものと櫻井氏のものである。 ...